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出光興産株式会社top2022年04月01日

2022年度入社式における社長挨拶

出光興産株式会社

2022年04月01日

出光興産株式会社(本社:東京都千代田区、以下「当社」)は、本日、2022年度入社式を開催しました。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、少人数に分散して出席した新入社員に向け、当社代表取締役社長木藤俊一がオンラインで行った挨拶(要旨)は以下の通りです。

新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。
本日は直接お会いすることを楽しみにしていましたが、皆さんの健康を第一に考え、オンラインでの入社式としました。コロナ禍という大変な時期での就職活動であったと思いますが、縁あって出光に入社を決めてくれた皆さんを迎えることができ、大変嬉しく思っています。

入社にあたって皆さんに、私達が「何のために働くのか」、「どのように働くのか」ということについてお話ししたいと思います。

 

今日、皆さんは社会人としての第一歩を踏み出しました。これから皆さんは何のために働いていきたいと考えているでしょうか?「社会貢献のため」「自分自身の成長のため」または「希望するライフスタイルを実現するため」でしょうか?

働くことによって安定した生活を送ることはもちろん大切なことです。しかし、人に感謝されることや世の中の役に立つことによって、やりがいを感じながら働くことこそが、充実した人生を過ごすことになるのではないでしょうか。

当社の創業者である出光佐三店主が掲げた主義方針の中に「黄金の奴隷たるなかれ」という言葉があります。これは「事業を行うにあたり目先の利益に囚われて、本来為すべきことを忘れてはならない」という意味です。

当社の経営の究極の目的は事業を通じて人が育つことです。未来がどうなるか誰にも分かりませんが、どのような環境変化に対しても人さえ育っていれば、意志を受け継いだ社員の皆さんが新しい時代を切り拓いていくことができるのです。

 

次に、「どのように働くか?」についてお話しします。当社のあり方を端的に表しているのが、企業理念である「真に働く」です。また、そのステートメントにある「国・地域社会、そこに暮らす人々を想い、考えぬき、働きぬいているか」という言葉です。まずは、皆さんがこれから携わっていく仕事が、国・地域社会、世の中全体をどのように良くしようとしているのか、知っていただきたいと思います。

世の中に目を向けると、脱炭素やカーボンニュートラルに向けた大きなうねりが生じています。この流れによって資源開発への投資が停滞しつつあるところに、ウクライナ情勢の緊迫化によってエネルギー価格が高騰する事態に直面しています。私達はカーボンニュートラルを目指しつつも、エネルギーの安定供給やエネルギー安全保障という課題に改めて向き合う必要があります。

当社はこれまで100年以上の間、暮らしに不可欠なエネルギーと素材の安定供給を担ってきました。その中で培ったCO2についての技術や知見と、活用できるインフラが当社にはあります。今後もエネルギーの安定供給という責任を果たしながら、同時に将来に向けた技術革新を行っていくことで、エネルギーがますます重要になるこれからの時代に貢献し続けることができます。

このような激しい環境変化に対し、今までの延長線上に未来はなく、変革なくして当社の存続はあり得ません。非連続な変化の時代で将来の出光を牽引し変革を担っていくのは、まさにここにいる皆さんです。

 

最後に、皆さんに向けて古代中国の孔子の「知・好・楽」という言葉を贈りたいと思います。知る、好き、楽しい、の頭文字です。仕事に当てはめると「仕事を知っていること、知識を持っていることは素晴らしいことだが、好きだと思ってやっている人には勝てない。さらに楽しんでいる人にはとても敵わない」ということになります。

新入社員教育の後、皆さんは各職場に配属されます。まずは目の前の仕事に取り組み、仕事を「知って」ください。その過程で悩むこともあると思いますが、一人で抱え込まず周囲に相談してください。積極的に物事に取り組み、多くの人との出会いを大切にして、職場内で可愛がってもらい、先輩達から多くのことを吸収してください。そのようにして学び、経験し、一歩一歩乗り越えていくことで、仕事を「好き」になり、「楽しい」と思えるようになるのです。

ここにいる皆さんが、その溢れるエネルギーで当社の未来を創ってくれることを期待して、私からのお祝いの言葉とします。

 

オンラインで入社式に臨む新入社員

 

オンラインで新入社員へ語りかける木藤社長

 

<参考>2022年度新入社員数(単位:名)

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