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出光興産株式会社top2021年11月08日

北米「Azimuth V Energy Evolution Fund」に出資を決定 エネルギートランジション関連事業の早期事業化を通じバリューチェーン全体のCO2排出削減に寄与します

出光興産株式会社

2021年11月08日

出光興産株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:木藤俊一、以下「当社」)は、Azimuth Capital Management(本社:カナダアルバータ州カルガリー、以下「Azimuth」)が設立するテクノロジーを活用したエネルギートランジション関連事業に特化した新ファンド「Azimuth V Energy Evolution Fund」に、2,500万米ドルを出資することを決定しました。当社はこの出資を通じ、都市ごみや天然ガスからの水素生産、低炭素燃料製造、廃プラスチックリサイクル、より効率的な地熱発電、熱水からのリチウム回収といった持続可能な社会の実現に有望な事業の早期商用化により、バリューチェーン全体でCO2排出の削減を図ります。また、Azimuthの有するビジネスモデル・市場洞察力・スタートアップとのアクセスにより、当社グループが保有する技術とスタートアップがもつアイデアのシナジーを追求し、次世代に必要とされる新規事業の創出と事業ポートフォリオの変革を目指します。


Azimuthが設立する当ファンドは、環境負荷低減を目的とするエネルギートランジションを実現するレイターステージのスタートアップに特化した、北米を拠点とする最大10億米ドルのファンドです。既存のエネルギー関連資産と商業的に利用可能な技術を組み合わせることで、一般的な再生可能エネルギー関連の事業プロジェクトを上回る収益性と炭素削減を目標としています。

当社は20215月に発表した「中期経営計画の見直し」において、2030年ビジョンに「責任ある変革者」を掲げました。「地球と暮らしを守る責任」を自らに任じ、カーボンニュートラル・循環型社会へのエネルギー・マテリアルトランジションを行うことで、事業ポートフォリオの収益基盤を、化石燃料・基礎化学品事業から、次世代燃料・次世代マテリアル、サーキュラービジネスに転換することを目指しています。また、自社操業に伴うCO2排出のみならず、バリューチェーン全体でのCO2排出削減にも取り組んでいきます。当社は2020年にアメリカ・サンノゼに設立した100%子会社Idemitsu Americas HoldingsPresident and CEO:鈴木基弘、以下「IAH」)を拠点に様々なスタートアップ企業とのネットワーキングを開始し、新規プロジェクトの探索を行っています。カーボンニュートラル及び次世代エネルギー実現に向け、商用化ステージ直前のスタートアップ発掘やビジネスモデルの検討・構築が不可欠との認識のもと、北米においてはAzimuthが最適なパートナーであると判断し、今回、当ファンドへの出資を決定いたしました。


IAHAzimuth関係者


IAH President and CEO鈴木基弘コメント>

出光にとって今回の出資はサステナブルな事業構造への変革に向けての大きな原動力に、そしてファンドと投資先企業にとっては出光の事業資産の活用によりその価値を大きく高められることにつながります。長い時間をかけて築いたAzimuthとの信頼関係をベースに、共に最高のパートナーとして協働できることを楽しみにしており、新たな事業創出を通して、日本における脱炭素やエネルギー転換への貢献を、また長期的にはアジア地域への展開も視野に社会課題の解決を目指していきます。

 

Azimuth共同創業者兼マネージングパートナー Jeff van Steenbergen氏コメント>

日本だけでなく世界中で敬意を持たれているエネルギー業界のリーダーである出光とのパートナーシップを大変光栄に思います。脱炭素の度合いを成功指標の一つに組み込む点で、本ファンドは市場に溢れている他のグループとは明確に差別化されており、Azimuthとして出光の新時代への事業転換を全力で支援していきます。

 

当社は今後も、様々なパートナーへの出資や協業を通し、環境変化に対して柔軟かつ強靭に対応できる事業ポートフォリオの構築と新たな価値創造に取り組んでいきます。


【参考】Azimuth Capital Management

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