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三菱地所株式会社top2022年06月01日

~大手町・丸の内・有楽町地区におけるグリーンインフラの取り組み~

丸の内仲通りにおけるレインガーデンの実証実験を実施

三菱地所株式会社

2022年06月01日

三菱地所株式会社(以下、三菱地所)は、大手町・丸の内・有楽町地区(以下、大丸有地区)におけるグリーンインフラの取り組みとして、丸の内仲通りの道路植栽帯の一部を利用した「レインガーデン」の実証実験を5月1日から10月31日まで行っています。

実験期間:202251日(日)~20221031日(月)

実験場所:丸の内仲通り・蚕糸会館前植栽

 

グリーンインフラとは、樹木や芝生などの植栽が自然環境の改善のみに軸を置いただけでなく、防災・減災・経済性のほか、人々のコミュニケーションの活発化やウェルビーイングといった多岐にわたる視点から、都市の発展的課題の解決を図る施策のことです。

また、レインガーデンとは、降雨時に雨水を一時的に貯留し時間をかけて雨水を地下へ浸透させる植栽帯のことであり、従来の植栽帯と比較して豪雨時における水害リスク低減や下水管への負荷軽減のほか、ヒートアイランドや生物多様性への寄与、良好な景観形成が期待されます。

今般、三菱地所ではこのレインガーデンに着目し、千代田区や近隣地権者との協力を経ながら丸の内仲通りにおいて複数の調査(次頁参照)を同時に実施しデータ収集することで、大丸有地区におけるレインガーデンの導入可能性について検討するものです。なお、本実証実験は国土交通省における「グリーンインフラ活用型都市構築支援事業」※を活用した取り組みです。


 

「丸の内仲通りにおけるレインガーデンの実証実験」概要

・期  間      :202251日(日)~20221031日(月)予定

・場  所      :丸の内仲通り・蚕糸会館前植栽

・協  力      :一般財団法人大日本蚕糸会、一般社団法人グリーンインフラ総研、公益社団法人雨水浸透貯留技術協会、
                       大成ロテック株式会社、株式会社岩城、株式会社三菱地所設計
・実験内容:道路植栽の一部をレインガーデン化し、大丸有地区における雨水貯留浸透効果および浸透能力等を確認

 

・調査項目:

雨水貯留浸透効果調査 歩道や車道に降った雨がレインガーデンにどのくらい浸透しているかを調査します。

②現状土壌の浸透能力調査 レインガーデンの浸透能力と比較するために、従来の土壌の浸透能力を調査します。

保水浸透能力調査 レインガーデンの浸透能力を将来的に推定するために、保水能力を調査します。

微気象緩和調査 レインガーデンと付近の温熱環境を測定し、レインガーデンが気象緩和に寄与しているかを調査します。

植栽生育調査 レインガーデンの植物が問題なく生育しているかを調査します。

修景効果の確認 レインガーデンが雨水浸透の機能のみならず、景観上適した設えであるか確認します。

 

修景効果の確認は、本実験場所に設置してあるQRコードからアクセスできるアンケートにより調査を行います。アンケート調査にご協力 ください。

 https://questant.jp/q/VZFMT5YJ

 

・植栽の新たな取り組み:

当該植栽地内には、日本ではまだ珍しいオーナメンタルグラスが採用されています。季節による色の変化、風のそよぎを楽しむことができるほか、虫害や病気にも強く省メンテナンスも特徴です。土壌には雨水貯留量の多いレインガーデン専用の基盤が使われています。

 

グリーンインフラとは

グリーンインフラとは、樹木や芝生などの植栽が自然環境の改善のみに軸を置いただけでなく、緑・水・土・生物などの自然環境が持つ自律的回復力をはじめとする多様な機能を積極的に生かすことで、防災・減災や経済性のほか、人々のコミュニケーションの活発化やウェルビーイングといった多岐にわたる視点である地域の活動を下支えするソフトの取り組みも含み、都市の発展的課題の解決を図る施策のことです。(国土交通省HPより)

 

 ■参考 大丸有地区におけるグリーンインフラの取り組み

大手町・丸の内・有楽町地区グリーンインフラ推進基本方針

「大手町・丸の内・有楽町地区グリーンインフラ推進基本方針」は、大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり3団体の一般社団法人大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会によって策定された、快適性・創造性にあふれる都市空間の実現を目指し、大丸有地区において効果的にグリーンインフラの活用を推進するための基本的な考え方を記載した方針書です。

URLhttps://www.tokyo-omy-council.jp/library/

 

Marunouchi Street Park

Marunouchi Street Park」は、大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり3団体のNPO法人大丸有エリアマネジメント協会と一般社団法人大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会および三菱地所により、2019年からスタートした、丸の内仲通りの今後のあり方や活用方法を検証する社会実験です。

これまで、丸の内仲通りに天然芝を敷いた緑あふれる公園空間を創出し、通りの役割や季節ごとの可変性を探ってまいりました。

 

TOKYO OASIS

TOKYO OASIS」は、大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり3団体の一般社団法人大丸有環境共生型まちづくり推進協会(エコッツェリア協会)が事務局を担うGreen Tokyo研究会により運営される、環境データを活用した快適な外歩きWEBサービスです。

「大丸有環境アトラス(大丸有地区の環境情報等をデータベース化し、新たな価値の発信につなげる情報プラットフォーム)」をリアルタイムに可視化・シミュレーションし、快適に過ごせる空間(ルート・場所)の情報発信等により、まちと人をつなげ、新たなまちの魅力や価値の発見を通じて、持続可能なまちづくりを目指しています。

 

【注釈】

グリーンインフラ活用型都市構築支援事業 地域におけるグリーンインフラの取り組みを支援するとして国交省にて令和2年度に創設した制度。

 

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